「泊まれる本屋」が池袋にオープン

読書の秋に”泊まれる本屋”がコンセプトのホステル「BOOK AND BED TOKYO」が都内にオープンした。室内には高さ2.3メートル、幅13メートルの本棚が設置されており、本棚の裏側に二段ベッドが並ぶという独特なつくり。宿泊客は本棚から自由に本を取り出してベッドに持ち込める。そのまま「値落ち」できるのが特徴だ。
場所はJR池袋駅西口。歩いて5分ほどのビル7階にある。11月5日にオープンした。広さは約140平方メートルとコンパクトな空間だ。入ると、木製のベッドから真新しい木のいい香りがする。BGMが流れ、柔らかな照明が客を迎える。
本棚の間にベッドが覗く光景がなんともユニーク。本が天井から吊り下げられるなどインテリアとしても使われ、洗練された雰囲気を醸し出している。まるで、書店や図書館の中で寝ているような気分にもなる。
収蔵されているのは約1700冊。小説、漫画、雑誌から洋書までと幅広い。村上春樹の小説や手塚治虫のマンガ「ブラック・ジャック」の英語版、星新一全集のハードカバーなども。そして洋書は全体の約4分の1を占める。年々増える外国人観光客を見込んで充実させたという。なお、本の販売はしていないとのこと。
スタッフの服装がカジュアルなのは、友人の家に遊びに来たような感覚でくつろいでもらうことが目的だ。フォーマルではなく、カジュアルにすることでホテルなどと差別化を図る。その一方で海外からの訪問客に対応できるよう英語を話せるスタッフを充実させた。東京五輪を見据え、店舗拡大を視野に入れる。
本棚の裏側に設置された二段ベッドへは、本棚と本棚の間を抜けて入る。本棚から離れたところにも二段ベッドはあるそうだ。本棚の前は人が行き交うため、集中して読みたい人にはこちらがいいだろう。シャワールームは男女共用で、24時間の利用が可能だ。
宿泊料は3500円から。支払いはカードのみ。チェックインは午後4時だが、チェックアウトは午前11時という遅めの設定がうれしい。本屋で本を読みながら寝ることができるというのは、本好きにとっては理想の空間だ。