夢二の「裸婦」里帰り公開へ

岡山県瀬戸市内出身の画家竹久夢二が米国で制作した裸婦の油彩画1点が初めて”帰国”し、入手した岡山市中区浜の夢二郷土美術館が6日、報道関係者に披露したそうだ。7月5日に始まる同館の創設50周年記念展で公開されるとのこと。
「西海岸の裸婦」と命名された作品は横62センチ、縦51センチ。白人女性が斜めに寝そべる構図で、肌の明るさを際立たせる背景や筆触を活かした髪の毛の描き方など「表情は夢二式美人の流れをくみつつ、油彩ならではの表現の挑んだ意欲作」だという。
夢二は31年6月から32年9月まで渡米、たびたび個展を開くなど制作に励んだそうだ。しかし、作品の多くは太平洋戦争中の日系人強制収容などで失われ、現在確認できる渡米中の油彩画は7点のみだという。白人女性をモデルにした作品は唯一だという。
ロサンゼルスで夢二と交流した香川県出身の写真家宮武東洋が所蔵していたそうだ。戦時中は米国人の友人に託して難を逃れたという。「古里の人に見てもらいたい」という孫のアラン宮武氏から昨年12月、同館が譲り受け、調査を進めていたそうだ。
小嶋光信館長は「貴重な作品の里帰りを幸せに思う。宮武家3代に大切にされた歴史も含めて見てほしい」と話しているという。
記念展にはアラン氏から譲られた東洋のサインが入った夢二のポートレートなど写真8点も並ぶという。
貴重な油彩画が無事に保管されていて本当によかった。